WONDERHOODS
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B2B成長のための統合コミュニケーションフレームワーク:日本におけるPR ROI測定法

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難題:記事数からフルファネルインパクトへの移行

日本のB2B企業にとって、明確なPR ROIの確立は非常に難しい課題です。一般的なPR指標ではアーンドメディアと最終的な収益を結びつけることができず、戦略が曖昧で営業目標から切り離されがちです。WONDERHOODS K.K.は、効果的なPR測定は営業成果と連動したメッセージ、キーワードの整理・開発から始まるべきだと提唱します。私たちはこの初期段階から伴走する経験に基づき、PRが単なるコストではなく戦略的投資として扱えるよう支援します。


WONDERHOODS式 PRロジックモデル:フルファネルを追跡

WONDERHOODSは、PR活動をビジネスインパクトにマッピングするロジックモデルを使用し、**フルファネル(Full Funnel)**の視点を測定に適用します。このフレームワークは、投入からビジネス目標までの全段階を明確にします。

段階質問主なKPI例
Input (投入)何を投入したか?予算、人件費
Activities (実行)何を実行したか?プレスリリース、PRキャンペーン、イベント/記者発表
Output (創出)何が生み出されたか?アーンドメディア掲載、コンテンツ公開数、イベント参加者数
Outcome (受け手の変化)受け手はどう変化したか?ブランド認知度、メッセージ理解度、好感度
Impact (ビジネス目標達成)ビジネス目標は達成されたか?売上・利益、市場シェア、採用希望者数

重要な洞察: 日本のメディア環境のデータ開示制限により、Outcome以降の実数測定は不可能となることが多いため、私たちは測定可能なOutputである「質」の評価に焦点を当てます。


コアソリューション:アーンドメディアのクオリティスコア

WONDERHOODSは、アーンドメディア掲載を主要KPIとし、そのクオリティを測定することに焦点を当てます。この評価を通じて、掲載がブランド認知やメッセージ理解といった上位ファネル指標にどれだけ貢献したかを定量化します。

1. 戦略的価値に基づくメディアのTier分け

ターゲットメディアを戦略的重要度に基づいて3段階に分類し、スコアリングの乗数として使用します。

Tierメディア例乗数(Media Score)
Tier 1ビジネスメディア、Yahoo!ニュース転載x3
Tier 2業界専門メディア、IT系メディアx2
Tier 3その他のIT系メディアx1

2. クオリティ評価マトリクス

クオリティ評価マトリクスは、5つの重み付けされた評価項目に基づき、最終的なアーンドメディア・クオリティスコアを算出します(最小値1、最大値54)。これにより、各記事の戦略的価値を定量的に評価できます。

評価項目評価対象スコア基準(例)
Media Score掲載メディアの質Tier 1:x3、Tier 2:x2、Tier 3:x1
Volume of Coverage記事の読み応え(文字数)801文字~:x1.5、401 – 800字:x1.2、~ 400字:x1
Key Message Coverage訴求したい内容の掲載有無KMあり:x2、一部のKMあり:x1.5、KMなし:x1
Headline Coverageブランド名接触機会記載あり:x2、記載なし:x1
Brand Centralityブランド理解度や好感度への影響x3:自社メインの取材記事、x1:シンプルにメンション

結論:PR主導の成長のためのWONDERHOODS

WONDERHOODSのフレームワークは、複雑な日本市場において、B2Bリーダーに構造的かつ定量的なソリューションを提供します。フルファネルの視点と詳細なアーンドメディア・クオリティスコアを組み合わせることで、PR測定を単なる表面的な指標から脱却させ、コミュニケーション戦略が測定可能なデマンドジェネレーションと持続的な成長を牽引することを保証します。

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