テクノロジー領域に強いPR代理店の選び方
テクノロジー企業にお勤めの方は、混雑した市場で潜在顧客の関心を獲得することがいかに重要かご存じでしょう。テック(IT)PRは、企業のメッセージや製品の特徴をターゲットオーディエンスに効果的に伝えるため、関連メディアや業界のインフルエンサーとの関係を構築することを含みます。これらの活動の目的は、潜在顧客の間でブランドの認知度を高め、同時に既存顧客からの信頼性を確立することにあります。
日本にはテクノロジーやIT企業向けにPRサービスを提供する企業が多く存在しますが、その中でも自社にあったPR代理店を選ぶためには何に注意すべきでしょうか。
1. メディアリレーション
基本的な要件として、テック系PR代理店は、テクノロジー・IT系ジャーナリストとの長期的で友好的な関係を構築・維持するスキルを持っている必要があります。日本で代理店を探す際には、具体的にどのテックメディアと深い関係値を築いているか、確認するといいでしょう。また確認の際にはテック系メディアに加え、ターゲットとする業界(小売や化粧品、アパレル、物流、金融、インフラ、エネルギー、官公庁など)の主要業界メディアとも関係値を構築しているかどうかも確認しましょう。これは既存のお客様事例を活用したPRや業界に特化した機能をPRする場面で非常に重要な要素です。これを前もって確認しておくことで、代理店の得意分野(業界)の判断に繋がります。
2.ローカライゼーションのセンスと能力
PR代理店は高度で技術的なトピックを、ブログやソート・リーダーシップ・コンテンツといった興味深く魅力的なコンテンツに変え、同時にメディア機会を最大化するためのプレスリリースに落とし込める必要があります。
代理店の内部に翻訳やライティングに長けたスタッフがいるかどうかを必ず確認しましょう。もちろん代理店経由で翻訳会社や外部のライターを雇うこともできますが、内部に作成からレニューまでをこなせる専門のスタッフがいるかどうかは、迅速かつ正確でターゲット顧客に届くPR活動を実施する上で非常に重要です。また内部に専門スタッフがいると一定のコストカットにも繋がります。
3. マーケティング全般の知識
日本のPR代理店は、アメリカなどの本社のPR部門やクリエイティブチームと連携するだけでなく、必要に応じて日本のマーケティング部門と密に連携する必要があります。施策の効果を最大化させるため、マーケティング部門が実施するプライベートイベントやセミナー、制作したコンテンツと足並みを揃えチーム一丸となって取り組む必要があるからです。それを実施するためには、PR代理店がBtoB業界特有のリード創出のプロセス、インサイドセールスやカスタマーサクセス部門といった専門部門についての知識を備えている必要があります。
またマーケティング部門だけでなく営業部門との連携ができ、かつ信頼を勝ち取れるスタッフがいるかどうかも肝心です。お客様を活用した事例制作やお客様取材、プレスリリースなどのPR施策を行う上で、あなたのチームを信頼して他部門に紹介できるかどうか、非常に重要になってきます。
4. 料金
ここまで、日本で最適なテック系PR代理店を選ぶための具体的な要素をいくつか紹介してきました。これで5,6社ほどの代理店に絞れるのではないでしょうか。さて最後に紹介するポイントは、すばり料金です。
日本、特に東京には多くのPR代理店がありますが、優れた代理店の多くは大企業のPR会社です。彼らはその組織力から比較的バランスの取れたPRチームの手配と強固なメディアリレーション、包括的なコミュニケーションサービスを提供することができますが、金額が高額なケースも多く、アシスタントレベルの担当者でも高い時給を請求します。これらの大手PR会社は、すてにグローバルで事業を展開しており、同時に安定したPR活動を求める企業には適していますが、日本市場に新規参入する企業や、スタートアップ、業界やニーズに適したカスタムメイドなPR戦略をもとめる企業には向いていません。
そういった企業には、小回りが効き、かつ2/3程度の金額間で稼働が可能な中小規模の代理店が適しています。なお中小規模の代理店には英語やその他の外国語を私用できるバイリンガルスタッフを採用できない会社がほとんどである点に注意が必要です。
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WONDERHOODSは日本の東京と北海道に拠点を置くバイリンガルのマーケティングコミュニケーションエージェンシーです。BtoB PR、中でもソフトウェアを中心としたテクノロジーのPRを強みに持ち、外資系企業の日本進出や顧客創出、マーケティングアクティベベーションを支援しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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